大飯原発の停止と,脱原発を求めるうねりは次第に大きくなって全国に広まって
いる.毎週金曜日の首相官邸周辺での行動,全国各地の週末デモなどが拡大している.このような中での脱原発10万人集会が東京代々木公園で開催された.
石川県からも各種団体や個人が参加したが,平和運動センターと社民党,市民運動グループは2台のバスを貸切り集会へと向かった.早朝4:45集合,23:00帰県という強行スケジュールである.しかし,この集会に参加し,一人でも多くの声を政府や電力会社,国民に訴えたいという思いをバスの中で一人ひとりが語りながら,片道7時間の充実のバスの旅となった.
公園ではステージから呼びかけ人の挨拶があった.90歳の瀬戸内寂聴さんの「聞いてもらえなくても言い続けよう」という言葉は,「言い続けなければ何も変えることはできない」ということであり,脱原発運動の厳しさと決意を表していた.また,中嶌哲演さんの「なぜ福島や若狭でなければならなかったのか,なぜ巨額の原発マネーをばらまかねばならなかったのか,なぜ50万人にも上る被曝労働者を必要としたのか」との改めての訴えは単純だが大きな意味を持っている.その答えは簡単すぎるが,福島原発事故で現実としてはっきりし自覚することとなったのである.炎天下,呼びかけ人の言葉に真剣に耳を傾け,頷き,参加者の思いは集まり,連帯感を実感する集会となった.
集会後,私達石川県社民党グループ参加者は,3方向のパレードコースのうち,渋谷コースに参加しシュプレヒコールを繰り返しながら,都民にアピールした.
参加者は17万人で延々続くパレードに,沿道からのエールはあったが,反応はまだまだだ,あきらめずにやり続けなければ・・・