IMG_0134s3月23日福島市のあづま総合体育館に脱原発を訴える7,000人の市民が,県内外から集まった.
福島第一原発事故から2年を過ぎ,人々の記憶は薄れつつある.しかし,福島に住む人,福島から避難している人には深刻な状況が続いている.この集会は,このような現実を忘れるなと私達に訴えている.そして,何よりも「原発のない福島」「安心して暮らせる福島」の願いと叫びを伝えるためのものである.

原発ゼロの世界をめざす運動は,政権の再稼働に向かう動きと同時にすすむ新たな安全神話の復活の中で,疲れを見せているといっても良い.しかし,それこそが原子力利権を維持し続けようとしているムラの住人の期待していることである.
私自身も記憶を呼びおこし,現地の生の声を聞き伝えるために,日帰りでこの集会に参加した.小松から羽田,東北新幹線で福島まで約4時間,会場のあづま総合体育館のある運動公園のグランドは表土を削り取る除染作業が行われていた.放射線測定器では0.5μSv/h,地面近くでは一桁大きい数値となる場所もあった.

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県民からの訴えは,農業者,漁業者,林業者,高校生,観光業者,県外への避難者,子ども保養のプロジェクト主催者から約2時間にわたり行われ,切実で胸を打つものであった.
高校生平和大使の高野桜さんは,ジュネーブでの高校生との交流,ブラジルでの原爆被爆者との交流を語り,日本では受けない質問をうけた.それは,「政府はどのような援助をしているのか,それは足りているのか」「あなた方高校生は政府をどのように思っているのか」というような内容だったという.教育と国民と政治の関わりを考えさせる話しであった.
森林組合の鈴木邦彦さんは,森林は汚染されている,林業は40年50年先の生産を見た産業であり,1年1年の森林づくりの活動が大事であるがこれが困難になっていると訴え,このような現地で林業に夢を持ち頑張ってる若者の気持ちを踏みにじる原発の再稼働は許されないと語りました.そして,多くの犠牲の上に成り立つ原子力発電は,便利さやお金だけを考え,その後ろにある犠牲を見ないようにしてると厳しく批判しました.

すべての意見発表は日本人みんなが聞くべきものであると思う.原発もTPPも「国益」で語られているが,本当に国民の利益を深く考えれば,政府の論理はまやかしであり,誤りだ.持続可能な,自然と主に生きる人間らしい生活を守ることがやるべきことだと,また今日確認した.