本年も恒例の韓国禮山郡訪問,今年で9回目の参加となった.今年は,尹奉吉(ユン・ボンギル)が,上海虹口公園(現魯迅公園)において,日本軍の上海での軍事行動の勝利を祝う天長節祝賀会の式典会場の軍要人に爆弾を投げた年(1932年4月29日)からちょうど80周年に当たる.

尹奉吉が処刑され,暗葬された地,金沢市野田山,そして,そこに暗葬の跡碑の建立と維持管理に精魂を傾けていた故朴仁祚さん,その思いに共感し,活動を支えながら,金沢と尹奉吉の生地韓国禮山郡の交流を進め,東アジアの平和と連帯を深めようとしてきた社民党金沢の議員と尹奉吉義士共の会会員,そして,尹奉吉の思想と理想を実現すべく活動する月進会日本支部会員,訪問団員は総勢16人となった.

義挙80周年,忠義祠での祭享(追悼式),生家のあった島中島での文化祭と特設舞台での式典とアジア音楽祭,いずれも一段と盛大に行われた.この式典への参加も10年近くとなり,禮山の人々からも認知されてきたようだ.昨年も会った人から握手を求められることも多かった.
音楽祭では,韓国の李光寿氏と音楽院メンバーのサムルノリ,中国やモンゴルからのプロにまじり,私は紋付袴で尺八本曲,そして,森一敏市議の歌と民謡「能登麦屋節」を演奏した.フィナーレは恒例の全員によるアリランの演奏と会場一体となった踊り,ラストの花火大会と最高潮に達した.

政権奪還を目指す自民党や,保守層は一段とナショナリズムを強調し,アジアの国々に対する植民地支配や人権無視の行いの反省と謝罪も十分にないまま,領土問題や安全保障等をめぐり中国・韓国などをまだ敵視しようとしている.政治家などによる,問題発言はあとを絶たず,云われのない差別的言動が続いていることは誠に恥ずべきことである.我々の活動は,日本人からまだまだ十分に理解と共感を得られていないが,継続することによって東アジアの平和と友好に貢献しうると確信している.
6月には,禮山郡から30人の訪問団が金沢に来られる.平和と連帯をさらに進める議論や,有効を深める楽しい交流がまた生まれるであろう.

日程  景福宮(キョンボックン)見学-孝昌公園墓参-水原民俗村見学
-禮山郡議会議長主催歓迎会-祭享参列-文化祭記念式典参列
-独立記念館見学-記念音楽祭参加
-禮山郡主主催歓迎会-李光寿音楽院訪問

 
▲独立記念館で処刑地の確定作業について打ち合わせを行う田村共の会会長と研究所長
祭享の日本からの花輪▲

 ▲文化祭典開会のサムルノリ演奏